
- ギターを始めたばかりでまだどこから始めればいいかわからない人
- コードは覚えたけど楽譜の読み方がよくわからない人
- 音楽初心者の方や、もっと知識をつけていきたい方
ギターを始めた方がまずやりたいことは、自分の好きな音楽を演奏することや、オリジナルの音楽を作って演奏することだと思います。
ただ、楽譜の知識は音楽の経験が少ない人にとって、よく分からなかったり、詰まってしまいがちなポイントでもあると思います。
例えば、
- 音符がいろいろあるけどそれぞれどんな意味か覚えられない…
- 見たことのあるト音記号の楽譜以外にも別の楽譜があるけど、これは何なんだろう…
といったように、理解できずに、結果的に挫折してしまう…。という方も少なからずいらっしゃると思います。
楽譜の基本である音符の知識や音符の長さといった、基礎知識について説明していこうと思います。
目次
音符の種類(基礎編)
ギターの楽譜は、ピアノや他の楽器と比べるとかなり単純な構成をしています。
今回は特にこれを覚えればOK!というものをピックアップして、学習していきましょう。
まず覚えたい5種類の音符について
基礎として覚えておくべき音符は5種類あります。こちらの記事では、動画でもご紹介されている基礎的な音符5種類の形状についてと意味についてを紹介していきます。
全音符
白い丸の形をしています。4分音符4つ分、という意味を持っています。楽譜の1小節あたり、最大1個までしか登場しません。
2分音符
全音符の上に線が一本は得た形をしています。4分音符2つ分という意味を持っています。楽譜の1小節あたり、最大2個まで登場することが可能です。
4分音符
2分音符を黒く塗りつぶした形をしています。基本的に、この音符を基準として他の音符がどのような意味を持っているか、どれくらいの長さなのかが決まっています。
動画でも、他の音符の長さなどの基準として使うことが多いように、一般的に長さや後述するテンポの基準とされることが多い音符になります。
楽譜の1小節あたり、最大4個まで登場します。
8分音符
4分音符から生えている棒から、旗が1本生えた形をしています。4分音符の半分の長さという意味を持っています。楽譜の1小節あたり、最大8個まで登場します。
また、同じ小節に2つ連続で登場すると上の部分が傘のように繋がった形で表現されます。
16分音符
4分音符から生えている棒から、旗が2本生えた形をしています。8分音符の半分の長さという意味を持っています。楽譜の1小節あたり、最大16個まで登場します。
また、同じ小節に4つ連続で登場すると上の部分が傘のように繋がった形で表現されます。
基本的には、まずこの5種類の音符についてしっかりと覚えておくことが重要です。
また、音を止めるという意味を持つ休符という音符も存在しています。
拍について
音楽における一定のリズムのことを指しています。一般的には手拍子1回=1拍ということになります。(曲によっては途中でリズムが変わる曲ももちろん存在しています)
この拍がどれくらいのペースで、何回刻まれるかによって音楽のリズムが決まってきます。
楽譜の読み方について
次に、音符が登場する楽譜自体の読み方について学習していきましょう。
今回の記事では、動画で紹介されている楽譜に関する単語についてを、
1つ1つピックアップして、説明を行っていきます。
拍子とテンポ
拍子とは、ト音記号の横に書かれている、分数の記号のことを指しています。
書き方の形式としては「X/Y」という形式で記載されており、
それぞれXは1小節あたりの拍子の数、Yは音符の種類(何分音符か)を表しています。
例えば、4/4という表記がされている場合は、1小節の中に4分音符が4つ入るということを意味しています。
手を叩く音で表すとパン、パン、パン、パン。というのが1小節のイメージになります。
※ 拍のスピードは曲や人によるため、あくまで参考だと思ってください。
また、楽譜の左上の方に書かれている「音符=数字」という形式で書かれているものが音楽のテンポを表しています。
正式名称はBPM(Beats Per Minute、1分間の拍)といいます。
1分間に書かれた音符の拍数が何回鳴るか、ということを表しています。
基本的には数値が大きければ大きいほどテンポの高い曲で、数値が低いほどゆるやかな曲になります。
例えば、ハイテンポなダンスミュージックのような音楽の場合はBPMは高く、バラードのようなスローな音楽のBPMは低い数字になります。
今回の動画で紹介されている楽譜には♩=80とありますが、この場合比較的スローな曲になるということですね。
この2つによって音楽の全体的な調子が決まってきます。
5線譜とTAB譜
ギターの楽譜には、大きく分けて2種類の譜面が存在しており、それぞれ異なるが意味を表現しています。こちらではその役割について紹介していきます。
5線譜
楽譜の左端に、ト音記号が書かれており、5本の線によって構成されています。
基本的に、ギターの楽譜の上側にあります。5本の線のどの位置に、どの種類の音符があるかという2つの要素で音の高さとリズムを表現します。
音符の位置が高いところにあれば高い音、低い位置にあれば低い音になります。音とリズムを表すための譜面だと考えるとよいでしょう。
TAB譜
楽譜の左端に、縦書きでTABと書かれており、6本の線で構成されています。ギターの楽譜の下の部分にあります。
ギター特有の譜面であり、簡単にいえば「ギターのどこに指を置けばいいか」を表す役割を担っています。
これを見ることで、ギターのどの弦のどの場所に指を置けばいいかが分かるようになっています。
まとめ
音符の形状ごとに、名称、長さ、1小節あたりに最大何個現れるかが変わってきます。
以下のような表で表されます。
音符の名前 | 長さ | 1小節に登場する最大数 |
全音符 | 4部音符4つ | 1個 |
2分音符 | 4部音符2つ | 2個 |
4分音符 | 1拍分 | 4個 |
8分音符 | 4分音符の半分 | 8個 |
16分音符 | 8分音符の半分 | 16個 |
上記の音符についての知識と1分間あたりの拍(音が鳴る回数)の回数を表すBPMとテンポについてを理解することができるだけで、ギターでリズムを奏でることができるようになります。
ギターには音の高さを表す5線譜とギターの弦と指の位置を表すTAB譜の2つがあり、これらに沿って音や指の位置を見ながらギターを演奏することが可能です。
音符や楽譜は初めて見ると本当に意味が分からない、それこそ動画で比喩されているように
「オタマジャクシがウジャウジャしている」ように思えるかもしれませんが、基礎的な知識をしっかりと理解するだけでも、簡単な曲は演奏をすることができるようになります。