
友達からアドリブっぽくないと言われた。
こんな風に悩んでいませんか?
アドリブは少し勉強してすぐにできるものではありません。
「コツ」があります。
この記事ではオシャレなアドリブを弾けるようになる「コツ」を紹介します。
目次
良くないアドリブ
ギター初心者の方はアドリブにはなってるけど「うーん」っていうことがあると思います。
良くやってしまうのが、下のような弾き方です。
スケールをなぞっている
下記はCメジャーペンタトニックスケールですが、これを下から上にただ順番に弾いただけではあんまりよいアドリブに聞こえないんですよね。
スケールを弾いてるだけみたいな感じになってしまいます。
同じ音符(リズム)で弾いている
下記はCメジャースケールです。
これスケールを「ド」~次の「ド」まで同じリズムで弾ていてもアドリブっぽい感じはしません。
下記のようなフレーズはアドリブではなくて「練習用」のフレーズって感じがしますよね。
それに全て4分音符なのでなんの抑揚もなく聞いてる方はつまらないです。
歌えるフレーズで弾く
自分で歌えるかんたんなフレーズから弾いてみましょう。
例として、
CーFーGーCのコード進行を弾きながら下記のようなかんたんなフレーズから初めてみましょう。
実際に弾いてみるとこんな感じになります。
ここからすこしづつ音を足していけばアドリブっぽさがでてきます。
下記のように弾きすぎてしまうと、アドリブらしさが薄くなってしまいます。
リズム感を足す
音を足してリズム感を出すのもよいアプローチです。
2弦5フレットを3回続けて弾いていますが、これだけでも少しリズム感のあるプレイになるので初心者の人におぼえてほしいフレーズです。
ギター独自のテクニックを使ってみる
ギターならではの奏法でぜひ使ってほしいのが
- スライド
- ハンマリング・オン
- プリング・オフ
- チョーキング
などのテクニックです。
これらはちょっとづつ取り入れた方が効果的です。
全部をハンマリング・プリングだけでプレイしてしまうとただの「速弾き」になってしまいます。
そういうプレイはテクニックは身につきますが、表現力は身につきにくいです。
アドリブに対する考え方
ここからは「初心者向け」ではなくなります、すいません。
ちょっと難しいです。
アドリブには大きく分けて2つの考え方があります。
- その曲のキーだけを考えて弾く
- コードを意識して弾く
その曲のキーだけを考えて弾く
分かりやすくCメジャーキーで説明します。
その曲がCメジャーキーだと分かっているなら、
- Cメジャーメジャースケール
- Cメジャーペンタトニック
- Aマイナーペンタトニック
だけを使って弾く考え方です。
この弾き方だと外れた音を使うことがないので無難なプレイをすることができます。
J-POP・ロックなどはこの弾き方が多いです。
キーに対して1つのスケールで弾くのでトリッキーはプレイにはならないので、悪く言えば「面白味」のないフレーズになってしまうことが多いです。
コードの響きのことは無視して弾いているので、コードトーンに対するアプローチはしない考え方です。
コードを意識して弾く
コードトーンを意識して弾く方法です。
これは言葉そのままで、コード進行に合わせてコードのトーンを意識して弾く弾き方です。
どのコードがなんの音か考えながら弾くことになるので、スケール一発でひくよりも難しくなります。
8小節ぐらいの短いコード進行を考えてみて、各コードトーンを書いておいて、見ながら練習しましょう。
暗記は大変です、最初はカンペを見ながらでOKです。
コードを意識して弾くことでやりがちなのが、コードトーンを意識しすぎてしまって「曲のキーのことを忘れて」しまったりすることがあります。
コードトーンを意識して弾くのはどちらかというと「ジャズ」や「フュージョン」に近いので、これができると難しいことをやっているように聞こえるので習得してみてください。
例として表のコード進行で練習してみましょう。
Dm7 | G7 | CM7 | Am7 |
Dm7 | G7 | CM7 | Am7 |
CM7 |
コード進行の音は下記で聴けます。
Dm7のコードトーン | G7のコードトーン | CM7のコードトーン | Am7のコードトーン |
レ・ファ・ラ・ド | ソ・シ・レ・ファ | ド・ミ・ソ・シ | ラ・ド・ミ・ソ |
各コードトーンはこのようになっているので、コードのトーンを意識しながら弾いてみてください。
キーとコードトーンどちらも意識する練習
そのキーのスケールとコードトーンをどちらも意識して弾くことでギタリストとして「上達」できます。
これも徐々に慣れしていく練習が効果的です。
例1
まずは最初の4小節を「Cメジャースケール」で弾く。
次の4小節を「コードトーン」で弾く。
例2
- 最初の2小節を「Cメジャースケール」で弾く。
- 次の2小節を「コードトーン」で弾く。
- 2小節を「Cメジャースケール」で弾く。
- 2小節を「コードトーン」で弾く。
例3
これは少し難しいです。
- 2小節を「Dドリアンスケール」で弾く。
- 2小節を「コードトーン」で弾く。
- 2小節を「Aマイナーペンタトニック」で弾く。
- 2小節を「Cメジャースケール」で弾く。
Dドリアンスケールの構成音は「レミファソラシドレ」です。
ドリアンスケールとはモードスケールという考え方です。
モードスケールについては下記を参考にしてください。
[blogcard url="https://nyanguitar.com/what-is-the-mode-for-guitarists/"]
コードトーンは下記の通りです。
Dm7のコードトーン | G7のコードトーン | CM7のコードトーン | Am7のコードトーン |
レ・ファ・ラ・ド | ソ・シ・レ・ファ | ド・ミ・ソ・シ | ラ・ド・ミ・ソ |
Aマイナーペンタトニックスケールの構成音は「ラドレミソ」です。
Cメジャースケールの構成音は「ドレミファソラシド」になっています。
この練習方法はギター初心者だけでなく、中級者にも有効な方法です。
J-POPやロックではこういう弾き方はあまりしないことが多いので、できるようになっておくことをおすすめします。
ただ、これは難しいです。
何度も何度も練習してください。
コード進行を変えて練習したり、キーを変えて練習したりすることでさらに成長できます。
指板の覚え方については下記を参考にしてください。
指板の音の場所をを中々覚えられない人も多いと思います。
指板の音の覚え方も参考にしてください。
[blogcard url="https://nyanguitar.com/how-to-remember-the-fingerboard-of-a-guitar/"]まとめ
この記事ではギターのアドリブ初心者がやることについてまとめました。
- よくないアドリブ
- 歌えるフレーズで弾く
- リズム感を入れる
- ギター独自のテクニックを使う
- その曲のスケールだけを考えて弾く
- コードトーンを意識して弾く
- スケールとコードトーンを意識して弾く
初心者は簡単なコード進行に合わせて少ない音使いで練習することをおすすめします。
最初からスケールを全部暗記して・・・
みたいな方法は大変だし、続きません。
慣れてきたらハンマリング・スライド・チョーキングなどを使って、フレーズにニュアンスをつけていきましょう。
さらに上達するには「コードトーン」を意識することが重要になってきます。
ここまできたらもう脱初心者できると思います。
根気よくコツコツと身につけていきましょう。
独学の練習に限界を感じたらプロから教わるのも一つの方法だと思います。
[blogcard url="https://nyanguitar.com/guitar-school/"]