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【コード進行で思い通りの曲を作る方法を習得するとどんな良い未来が待っているのか】
まず始めに前提知識として「コード進行」とはどんな物なのかという所から解説しますと、まさに読んで字のごとく「コードの進行」という意味であり、「どういう風に音楽/曲のコードを進めていくか」ということを2つの単語を合体させて意味を表している言葉です。
(英単語で表すと、chord progression)
実を述べますと「コード進行」という言葉はほとんど造語のようなもので、音楽用語の「和声」という言葉の方がその意味を正しく言い表しているようです。
一説には、同じ意味を持つ上記の英単語を直訳したことで生まれたんだとか。
より詳細に解説していきますと、「和音」という異名も持つコードは3つ以上の音を重ねてできた物です。
3つ以上の音を重ねるという条件さえ満たせばそういう訳でもなく、重ねる音1つ1つには相性がありますので、音を重ねるにも規則性が重要視されてきます。
本題になりますが、コード進行を的確に分析できるようになると、それに沿いつつベースやメロディ、音調を入れてドラムを適当に打ち込めば最低限のクオリティーが担保された完成します。
コード譜を見るのが楽しくなるとも言われているんだとか。
作曲家はもちろん、シンガーソングライターになって歴史的有名人物にまで大成し世界に名を轟かせることだって現実にできるかもしれません。
モチベーションの観点で見てみた場合でも、それを維持することに繋がると考えられるので本当に大事な点だと考えられるでしょう。
【なぜ早くコード進行を勉強し、理解しておく必要があるのか】
上記でもそれなり解説したところになりますが、なぜコード進行という概念の理解がそれほどまでに必要かつ重要なのか。
それは、
①曲の響きが変化して表現が豊富になり、メロディーが良く活きてくる
②楽曲をアレンジする際に要となる
という上記の2つの理由があるからに他なりません。それでは下記で解説していきましょう。
①コードは基本的なコードから、それを応用した複雑なコードまで数え切れないほどの量が用意されています。
そして一つ一つのコードには、表現のニュアンスやイメージというのが存在します。
例えば、陽気な響き/ポジティブな印象/不安定/暗いイメージなどです。
序盤に記載した通り、音を3つ以上重ねれば良いという物でもないので、曲に応じて使い分けなければいけません。
先ほど、コードには様々ニュアンスがあると記載しましたが、メロディーにコードをのせ、コード進行を作ることによって、イメージやニュアンスも展開されていき、表現が豊かになり、メロディーが生きてくるのです。
②コードとコード進行はアレンジの際もその力を発揮します。
アレンジとは言い換えると改変・編曲のことであり、 すなわち「曲のテイスト」を作る作業のことです。
音楽には様々なジャンルがあるのは皆さん既にご存知かと。 クラシックにジャズ、ロック、ダンスミュージックや演歌辺りでしょうか。
今羅列したジャンルは「アレンジによって、そのようなテイストに仕上げている」とも言い換えることができます。
目的のテイストを作成するのに必要な楽器を選びアレンジを進めていきますが、上記の楽器で彩ることができるサウンドはその時その時に使用されている、コードの構成音を使っている場合がほとんどなのです。
そう、コードがあらかじめ決定しているとアレンジがはかどります。
分かりやすいのはベースでしょうか。 ベースラインはコードのルート音を中心に作成していくのが基本となります。
ルート音とはコードの基本となる音のことであり、コードC(構成音はド/ミ/ソの3つ)ではルート音は"ド"です。
よってコード進行があらかじめ決まっていれば、ベースラインも入れやすくなるのです。 アレンジでよく使われるエレキギターも、コードという基礎があるからこそ、エレキギターの個性であり特有の様々な表現方法が可能となってくるのです。
そもそもコード進行は作曲の基礎にして最も重要なポイントと考える方も多く、このコード進行をどれだけ理解するかによって音楽全体の質が決まると言っても過言ではないようです。
この記事を閲覧して頂いている方は音楽関連目的でいらっしゃった方が多いと思われます。
基礎ができないということは当然応用もできないということであり、早くコード進行の概念をマスターしなければマズイかも・・・?
【いったいどのくらい学習を行えばコード進行で思い通りの曲を作曲することが可能になるのか?】
こればかりは、音楽に詳しい方/詳しくない方など色々な方がいらっしゃいますので人によって異なるとしか言いようがありません。
音楽知識が0の人を基準とした場合、そもそも音楽理論の学習手順としては
①コード・スケールに関する2つの知識を学習
②メジャースケール→ダイアトニックコード→スリーコード→代理コードの学習[初級]
③ノンダイアトニックコード基礎→セブンスコード→転調の学習[中級]
④ノンダイアトニックコード応用→テンションコード→オンコード(分数コード)の学習[上級]
⑤マイナーキーとマイナースケール→各種スケール(モード)→モーダルインターチェンジの学習[番外編]
となります。
コード進行のみに重点を於いて学習したいという方は、
①メジャースケール
②キーダイアトニックコード
③コードの機能
④スリーコード
⑤代理コード
⑥各種ノンダイアトニック
という順で学習するのが最短の近道となります。
更に手段を列挙していくならば、音楽講座に通う/インターンシップ/講演会に参加する辺りでしょうか。
近年はパソコンやタブレット、スマートフォンが一気に普及したことによって上記のようなコンテンツに参加することのハードルも低くなっています。
【希望の星はあなた!コード進行はマスターできる!!】
知識がない時、それこそ初心者の間は様々なコード進行を自由自在に構成できるベテラン作曲家のその姿に憧れてしまうものですよね。
上記に挙げた知識はほんの極わずかな一例に過ぎず、まだまだコード進行という概念は奥深く探求できると思います。
基本を理解した次は応用。様々なコードを自分で試し、バリエーションを増やしてみてください。
経験と実績を積み、コード進行に対する理解を深めていくことで少しずつ、少しずつ徐々に自分でも構築できるようになっていくため、是非とも堅実に習得していくよう取り組んでみて下さい。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
音楽というのは人々の暮らしや生活を豊かにしてくれる物であり、楽しい時には愉快な音楽、悲しい時には切ない音楽が流れるとその場の雰囲気によく合ったムードになるものです。
多くの音楽に包まれた家庭は多くの笑いにも包まれます。アメリカ出身の心理学者が行った実験によると、大好きな曲を聴いた家族は、そうでない家族に比べて15%以上一緒に笑ったという記録が残ったんだとか。
それこそ起源までさかのぼると、音楽という概念はスロベニアのDivje Babe1号窟という洞窟内で発見された「ネアンデルタール人の笛」から始まった物と考えられており、これはなんと約43000年前の中期旧石器時代という長い長い歴史から産み出されたそうです。
そういった事実を知ると、音楽を作成するという際に基礎となり原点となるコード進行という概念もまた、我々の心に何か感慨深い感情を与えてくれるのではないでしょうか。
楽しく、かつ奥深いコード進行を作っていく貴方を応援しています!