ギター

マーシャルのキャビネットの選び方

楽器店やスタジオ・ライブハウスに置かれていることが多いマーシャルのアンプやキャビネット。

今回は『そもそもキャビネットとアンプの違いって何?』と感じている初心者や『マーシャルのキャビネットが気になっている…』という方へ向けてご紹介していきます!

 

≪目次≫

1.王道、マーシャルの歴史

2.アンプとキャビネットの違い

3.キャビネットの選び方

4.おすすめキャビネット

 

王道、マーシャルの歴史

椎名林檎さんの代表曲の一つ、“丸の内サディスティック”の歌詞にも出てくる『マーシャルの匂いで飛んじゃって大変さ』のインパクトからギターのことを知らない人でも聞いたことがあるであろうマーシャル。

実はアンプといったらマーシャルと言われるくらい王道のブランドなんです。

 

マーシャルの創設者はジム・マーシャルです。

ジム・マーシャルは2012年4月5日、がんの為88歳でこの世を去りました。

 

1942年、19歳の頃からドラマーとして活動していたジム。その後プロとなり1960年にロンドンで楽器店を開業します。

その楽器店でアンプを扱いはじめますが、もともとメインで置いていたのはフェンダーのアンプでした。しかしフェンダーの輸入は非常に費用がかかることもありジムは従業員やエンジニアたちと一緒にアンプ製作を始めました。

そして楽器店から2年後の1962年に初代マーシャル・アンプ【JTM45】を開発。アンプとスピーカーを分けることでフェンダーのボスマンとの差別化を図ります。

大音量でワイルドなサウンドを求めていたロックミュージシャン大勢の支持を集めることになりました。

 

1965年、ここでアンプとキャビネットが別々に分かれているスタックタイプが登場します!

仲間から『アンプとキャビネットを作ってほしい』とリクエストされたことがきっかけで製作されました。ジムは利便性を考え持ち運びのしやすい二段になっているものを進めるも、仲間より『半分に切ってくれ』と更なるリクエストで試行錯誤の末、現代でも定番となっている【100WMarshallスタック】が登場します。

 

アンプとキャビネットの組み合わせを変更したり2段、3段積みにすることによってサウンドの拡張や工夫が加えられます。

3段積みのスタイルは現在他のメーカーでも採用しているほど。100WMarshallスタックの登場でロック界の歴史を大きく変えることとなり、ロックを語る上で外すことの出来ないメーカーとして存在します。

 

 

アンプとキャビネットの違い

初心者の中には『そもそもアンプとキャビネットの違いがよく分からない…』という方も少なくないのではないでしょうか。

簡単に説明すると、

アンプ・・・ギターからギターの音信号を倍増させ、大きな音を出す物。

キャビネット・・・スピーカーを内包した部分。

アンプとキャビネットはセットで置かれていますが上に乗っているダイヤル付きの小さい箱がアンプ、下にある大きな箱がキャビネットですよ。

 

割合としてギターは10%、アンプは40%、キャビネットは50%の影響があると言われています。

この割合を見るとキャビネットが大きく影響することが分かりますね。

同じアンプを使っていたとしてもキャビネットが変わることによりサウンドも大きく変化します。

 

 

キャビネットの選び方

アンプとキャビネットの違いは分かったけど、マーシャルのキャビネットって種類が多くて何を選べばいいか分からない…という人へ。

おすすめのマーシャルキャビネットの選び方をお伝えしていきます。

 

スラントタイプ?ストレートタイプ?

まずキャビネットの種類は大きく分けてこの2つ。どちらも12インチのスピーカーが4つ搭載されていますが、音に若干の違いがあります。

スラント(マーシャルではAタイプと呼ぶ)は正面パネルの一部が傾斜しており、スピーカー2台が上を向いている為遠くまで音が届く性質があります。

ストレート(マーシャルではBタイプと呼ぶ)は正面パネルが垂直なタイプで形がフラットになっている為、スラントに比べて音の質量が大きくより中低域が引き締まった聞こえ方をします。

 

スピーカーの数

キャビネットに搭載されているスピーカーの数は音質・質量を大きく左右します。スピーカーの数が多いほど大きい音圧と音の広がりを感じられます。

 

キャビネットの大きさ

スピーカーを納めるキャビネットの大きさもサウンドに影響を与えます。同じ条件で鳴らし比べた場合、寸法が大きいほうが低音が出やすくなります。

 

搭載スピーカー

マーシャルのキャビネットには様々な種類のスピーカーが存在します。種類によって異なるサウンドの特性を持っているので、自身の好みに合わせ選ぶことをおすすめします。

 

以上、マーシャルのキャビネットの選び方についてお伝えしました。

一見種類が多くてよく分からない…と不安を感じている人もいるかもしれませんが、上記4点に沿って選ぶ基準と見極める為の自身のサウンドの好み、プレイスタイルを把握しておけばあなた好みのキャビネットを選ぶことができるはずです。

 

おすすめキャビネット

1960A


1960Aが生み出す、大音量でフォーカスされ無駄がないサウンド。タイトな低音と明るい高音のバランスが良く、クリアなサウンドはディレイやコーラスなどのエフェクトの邪魔をしません。万能で全体的なバランスが完璧であり、サウンドの1960Aはマーシャルで最もよく売れているアンクルド4×12"です。

 

詳細

MODEL :1960A

WEIGHT (KG):36.4

DIMENSIONS in mm(W x H x D):770 x 755 x 365

付属品:スピーカーケーブル × 1

キャスター:付属

WATTAGE:300W

INPUTS:2

SPEAKERS SIZE:4 x 12"

OUTPUT POWER:75W EACH

NAME:CELESTION G12-75

IMPEDANCE:16/4 Ohm MONO, 8 Ohm STEREO

 

1922

1922はJCM900シリーズの2×12"コンボのエクステンション・キャビネットとして製作されました。

スピーカーやインプット部分は1936年と同様ですがサイズは少しコンパクトになりラックシステムに最適な2×12"キャビネットになります。小型サイズでありながら低音が豊かです。

 

詳細

MODEL :1922

WEIGHT (KG):19

DIMENSIONS in mm(W x H x D):675 x 515 x 260

付属品:スピーカーケーブル × 1

WATTAGE:150W

INPUTS:1

SPEAKERS SIZE:2 x 12"

OUTPUT POWER:75W EACH

NAME:CELESTION G12-75

IMPEDANCE:8 Ohm MONO , 16 Ohm STEREO

 

1936V


1936にCelestion G12 Vintageスピーカーを搭載したものになります。

1936Vは1936に比べてフラットなサウンドが持ち味です。ドンシャリ系のサウンドがお好みなら1936、高域から低域までバランスのよいサウンドが好きなら1936Vにすることをお勧めします。

 

詳細

MODEL :1936V

WEIGHT (KG):24.6

DIMENSIONS in mm(W x H x D):740 x 600 x 305

付属品:スピーカーケーブル × 1

キャスター:別売り

WATTAGE:140W

INPUTS:2

SPEAKERS SIZE:2 x 12"

OUTPUT POWER:75W EACH

NAME:CELESTION G12 VINTAGE

IMPEDANCE:8 Ohm MONO , 16 Ohm STEREO

 

 

いかがでしたでしょうか。

ギターの初心者からプロまで、幅広いファンから愛される名機を世に送り出してきたマーシャル。

歴史あるマーシャルから好みのキャビネットを見つけて質のいい迫力のあるサウンドをぜひ楽しんでください。

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