音楽理論

音楽初心者でも分かる楽譜の読み方

五線と譜表

 

  • 五線

音楽には、音の高さや長さなどの要素があります。それらを視覚的に表したものが「楽譜」です。

 

「五線」とよばれる5本の横線を引き、その線の上や間に「音符」を書くことで、音の高さを目で見て分かるようにしています。

 

図1:五線

 

五線の中に書けないような高い音や低い音は、五線の外に「加線」という線を引いて書きます。

 

図2:五線の中に書かれた音符、加線を使って書かれた音符

 

ト音記号、ヘ音記号

五線上に基準となる音を示すのが、「音部記号」です。その中でもよく使われるのが、「ト音記号」と「ヘ音記号」です。

 

「ト音記号」はアルファベットの「G」を図案化した記号で、五線上に「ト音(ソ)」の位置を示し、女性の声くらいの音域の音を書くときに使います。

ちなみに、「G」や「ト」というのは、「ソ」のことです(音名の項目を参照)。

 

「ヘ音記号」はアルファベットの「F」を図案化した記号で、五線上に「ヘ音(ファ)」の位置を示し、男性の声くらいの音域の音を書くときに使います。

「F」や「ヘ」というのは、「ファ」のことです(音名の項目を参照)。

 

図3:ト音記号(左)、ヘ音記号(右)

*楽譜を見てト音記号が書かれていたら女性の声くらい、ヘ音記号なら男性の声くらいの音の高さを思い浮かべれば、音がイメージしやすくなるかもしれません。

 

譜表

ト音記号やヘ音記号などの音部記号が書かれた五線を、「譜表」といいます。

よく使われるのは、ト音記号を用いる「高音部譜表」と、ヘ音記号を用いる「低音部譜表」です。

 

図4:高音部譜表(左)、低音部譜表(右)

大譜表

「高音部譜表」と「低音部譜表」を結んだものを「大譜表」といい、ピアノやハープなど、音域の広い楽器の楽譜を書くのに使います。

 

図5:大譜表

いくつかのパートの譜表を結んだものを「スコア(総譜)」といい、合唱や合奏の楽譜に使われています。

オーケストラの指揮者が見ている楽譜は、この「スコア」とよばれる楽譜です。オーケストラで楽器を演奏している人たちは、楽譜のページ数が多いと演奏中にめくるのが大変になるため、自分のパートの音だけが書かれた楽譜(「パート譜」といいます)を使用しています。

 

 

音名

楽譜では、音の高さを、音符の上下の位置と「変化記号」によって表します。

 

音楽で使われる各音の高さに付けられた名前を、「音名」といいます。

よく使われるのは、イタリア語、日本語、英語、ドイツ語の音名です。

イタリア語と日本語の音名は、小学校からプロの世界まで、幅広く使われています。

英語の音名は、ポピュラー音楽やジャズなどでよく用いられます。ギターなどで使う「コードネーム」は、英語の音名によって表されています。

ドイツ語の音名は、クラシック音楽の世界でよく使われます。ヴァイオリンなど、クラシック音楽で用いられる楽器の弦は、ドイツ語の音名から「G線(ゲーせん)」「D線(デーせん)」「A線(アーせん)」「E線(エーせん)」などとよばれることが多くなっています。

 

図6:音名

*最もよく使われる「ドレミ」は、実はイタリア語の音名なのです。

 

シャープ、フラット、ナチュラル

「シャープ」は半音高くする記号で、日本語では「嬰記号」ともいいます。

「フラット」は半音低くする記号で、日本語では「変記号」ともいいます。

「ナチュラル」は、シャープやフラットによって変化した音を、もとの高さに戻す記号です。

このような記号のことを「変化記号」といいます。

 

図7:シャープ、フラット、ナチュラルの付いた音

 

調号

ト音記号やヘ音記号などのすぐ右にシャープやフラットが書かれていることがあります。

これは変化記号の中でも特に「調号」といって、ほかに指定がない限りは、その曲の中で常にその音がシャープやフラットになります。

 

図8:調号

ダブルシャープ、ダブルフラット

「ダブルシャープ」は「シャープ」よりもさらに半音高く(もとの音よりも全音高く)、「ダブルフラット」は「フラット」よりもさらに半音低く(もとの音よりも全音低く)する記号です。

ダブルシャープやダブルフラットも変化記号の一種で、ナチュラルを1つ書くだけでもとの高さに戻すことができます。

 

図9:ダブルシャープ、ダブルフラットの付いた音

*ダブルシャープやダブルフラットが調号として使われることはありません。

 

音の長さ

 

音符と休符

楽譜では、音の長さを「音符」の形で、音を出さない部分の長さを「休符」の形で表します。

音符の長さは、「全音符」を1としたとき、「2分音符」が1/2、「4分音符」が1/4、「8分音符」が1/8、「16分音符」が1/16です。休符の長さも同様です。

 

図10:音符の種類と長さ

 

図11:休符の種類と長さ

付点

「付点」とは、もとの音符や休符に半分の長さを加えることを示す点です。

つまり、「付点」の付いた音は、もとの音符の長さの3/2倍(1.5倍)の長さになります。

 

図12:付点の付いた音符

3連符

3連符とは、ある音符の長さを3等分した音符のことで、2等分の長さの音符を使って表します。

たとえば、8分音符を使って書かれた3連符は、4分音符1つ分の長さに3つの音を入れることになります。

 

図13:3連符

*3連符のほかにも、5連符や7連符など、様々な連符があります。

 

タイ

「タイ」とは、同じ高さの複数の音符を切れ目なしに演奏するときに使う記号です。

つまり、タイで繋がれた音符をすべて足した長さだけ、音をのばすことになります。

休符は、連続していてもタイを使いません。

 

図14:タイ

まとめ

基本的な音楽理論についてかんたんにまとめてみました。

音楽理論は難しいと先入観をもつかもしれませんが、ゆっくりと音符を確認しながら勉強すれば理解できます。

焦らずゆっくりと学びましょう。

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