VOCALOID(ボーカロイド)で有名な初音ミク。
初音ミクとはクリプトン・フューチャー・メディアより2007年から発売されている音声合成・デスクトップミュージック用のボーカル音源及びそのキャラクターです。
近年では“初音ミク”の名前を聞いたことがない人の方が珍しいかもしれないくらい、世間に浸透していますよね。
日本だけではなく海外からも高く評価を受けており、その人気は『地球上で最大のポップスター』と新聞で報じられるほど。
そもそもVOCALOID、通称ボカロとはヤマハが開発した歌声合成技術で、PCからソフトを使用しメロディと歌詞を入力することで歌声が合成できます。
ボカロの中にも様々な有名キャラクターが存在するのですがその代表がまさに初音ミクです。
ボカロだけに留まらず様々な分野で活躍している初音ミクですが、ついにとあるメーカーより初音ミクシグネチャーモデルのギターが出ちゃいました。歌うことだけでなくギターにもなってしまった初音ミクの凄さ…!
そんな初音ミクモデルのギターが気になっている方へ向けて紹介をしていきます!
≪目次≫
- 初音ミクモデルのギター
2.ESP STREAM-Miku-Customの使用感
3.ESP STREAM-Miku-Custom詳細
4.GrassRoots G-STREAM-Mikuの存在
初音ミクモデルのギター
初音ミクモデルギターが発売されたのは2020年11月末。
ギターを中心とした楽器メーカーの『ESP』から発売されました。
その名も『ESP STREAM-Miku-Custom』
【初音ミクとの一体感】をテーマとして製作されたギターです。
ESP(イーエスピー)とは楽器の製造に留まらず、音楽教育事業や音楽関連事業など幅広く事業内容を展開している日本企業です。
主な製品としてFORESTやHORIZONのエレキギターを発売しており、ESP製品を愛用しているプレイヤーはL'Arc〜en〜Cielのtetsuya、Hi-STANDARDの横山健、THE ALFEEなど日本に限らず海外でも多くの愛用者がいます。またTHE ALFEEの高見沢俊彦が変形ギターを発注するメーカーとしても広く知られています。
ESPはカスタムショップファクトリー内の熟練されたクラフトマンによってハンドメイドされた高品質のブランドです。
質のいい木材のセレクトから乾燥・最終の仕上げや調整まで全ての工程を丁寧に仕上げたラインナップを行っています。
STREAM-Miku-CustomはESPのレギュラーモデルであるSTREAM-GTから初音ミクのイメージを落とし込み製作されたモデルだそうです。
シグネチャーモデルだけあってボディのカラーや配色は初音ミクがそのままギターになってしまったかのよう…!
全体には初音ミクのカラーと言えば!のブルーが施され(通称ミクブルー)、STREAM-GTでも特徴的なボディ・ヘッドの高い部分にはブラックで塗分けられています。
コードナンバーとラインには初音ミクの髪留めとなる差し色のピンクが!
初音ミクの左上に描かれている 01 のコードナンバーもボディに入れられていますがいいポイントになっていてとっても可愛いです。ネックにはネクタイピンのラインもあります。
筆者のおすすめとしてはブラス製の特製ロッドカバーが付属していることです。
ヘッド部分にこのロッドカバーを取り付けることで、STREAM-Miku-Customが完成するような特別なギターであることを実感します。
【初音ミクとの一体感】をテーマにしたこのギターですが、カラーだけが初音ミクではないのです。
注目してもらいたいのは指板部分!
初音ミクが着用している服の袖には幾何学模様がデザインされていますが、その模様が指板にも施されているんです。
CNCルーターで正確な位置に指板加工を施し、アクリルを手作業で埋め込みます。
袖のさり気ないデザインを指板に反映するなんて、細部までのこだわりを感じますね。
幾何学模様の指板自体、とっても珍しいですよね。
またボディには高級木材とされるライトアッシュ材を使用しています。
STREAM-Miku-Customの購入を検討している方にとって、もちろんデザインも大事なポイントですが気になるのはその使用感かと思われます。
折角ギターを迎え入れるなら置物にせず、愛用ギターとして弾きやすいことが大切になります。
でも安心してください。
STREAM-Miku-Customはデザイン性だけでなく演奏性、弾き心地にも強いこだわりを持って製作されました。
ボディはレギュラーモデルのSTREAM-GTより5㎜厚い45㎜となり、このモデルではピックアップにそれぞれボリューム・トーンが装備されています。
ネックはハードメイプル3ピース、指板はローズウッドとなります。
ブリッジは軽いアーミングが可能。
ESP STREAM-Miku-Customの使用感
上記内容を読んでもいまいちピンと来ない…イメージが難しいという方へ、ESPの公式にてSTREAM-Miku-Customを演奏している動画を発見しました。
『マジカルミライ2020 企画展』で演奏されているギタリスト・福原義勝さんの感想をまとめたので参考にしてみてください。
「個人的にギターを選ぶ基準は“弾きやすさ”にある。また倍音(出音)がどれだけ出るかという点も大事。いいギターは音が遠くまで真っ直ぐ飛ぶ。音が前に飛んでいくかどうかでギターを選ぶ基準として見ている。
バンドや生ドラムの中でギターを弾く際、音量関係なくギターの音が前に出てくると全体の音がちゃんと聞こえる。
個体差や木の材質によっても変わるがこのギターは倍音がめっちゃ鳴る。
図太く抜けの良い音がする。
押さえやすく、弾きやすい!
ギターの弾きやすさは押さえる力をどれだけ軽くして音が出せるかによる。押さえるというよりかは触っている感覚に近いのでめちゃめちゃ弾きやすい!」
ギター初心者でも分かりやすくその良さを解説してくれています。
ESP STREAM-Miku-Custom詳細
BODY:Light Ash (Thickness 45mm)
NECK:Hard Maple 3P
FINGERBOARD:Rosewood
RADIUS :305R
SCALE:648mm
NUT:Carbon (42mm)
FRET:JESCAR FW55090-NS, 24frets
INLAY:(Top)Geometric, (Side)Luminlay SG-23L
CONSTRUCTION:Set-neck(heel-res)
TUNER:GOTOH SG360-07 MG-T
BRIDGE:GOTOH Wilkinson VS100N
PICKUPS:(Neck) Seymour Duncan SH-2n/(Bridge) Seymour Duncan TB-16
CONTROLS:Bridge&Neck Volume, Bridge&Neck Tone(w/Coil Split), Toggle PU Selector
COLOR:Miku Blue
Limited of 39 pieces
S/N 002~041 (001, 039 except) w/ 特製専用ハードケース、認定証
※40本以降(S/N 042~)は特製専用ハードケースが付属しません。
残念ながら左利き用モデルはないそう…。
GrassRoots G-STREAM-Mikuの存在
さらにハイコストパフォーマンスモデルも…!
実はSTREAM-Miku-Customの発表と同時に『GrassRoots G-STREAM-Miku』というハイコストパフォーマンスのモデルも展開を行っていたんです。
G-STREAM-MikuはSTREAM-Miku-Customのデザインを受け継ぎながらも、使用パーツや製造工程の見直しを行うことでより高いコストパフォーマンスを実現しました。
詳細
BODY:Basswood (Thickness 45mm)
NECK:Hard Maple 3P
FINGERBOARD:Rosewood
RADIUS :305R
SCALE:648mm
NUT:Duracon (42mm)
FRET:J, 24frets
INLAY:(Top)Geometric, (Side)Dot
CONSTRUCTION:Bolt-on
TUNER:Rotomatic Type
BRIDGE:BS202
PICKUPS:(Neck) GH-1G(Bridge) GH-1G
CONTROLS:Bridge&Neck Volume, Bridge&Neck Tone, Toggle PU Selector
COLOR:Miku Blue
またギターの他にピック、ギタークロス、ギターストラップ等の販売も行っている為、ギター購入を考えている方は一緒にこちらのアクセサリー類の購入も検討されてみてはいかがでしょうか。
ピックはディアドロップタイプ・トライアングルタイプの2種の形をラインナップし、デザインは5種類展開しています。片面には初音ミクの初代ビジュアル、もう片面には初音ミクのコードナンバーやロゴをプリントしています。材質はスタンダードなポリアセタールとなり手に馴染みやすいです。
ギタークロスは幾何学模様を全面にプリントし、マイクロファイバー素材となっています。
ストラップは本革を使用。ESPのロゴと初音ミクの初代ビジュアルがシルバーの箔押しで施されています。
このページではESP STREAM-Miku-Customについて紹介をしてきました。
初音ミクファンには是非一度手に取ってみてほしい一本となっており、『これからも初音ミクが弾きやすく、初音ミクがカッコ良く見えるギターを開発していきたい』というESPの愛が溢れたモデルだと感じます。
ESPの思いと見た目から性能まで妥協を許さず作られた、日本を代表するカルチャーの一つ、初音ミクとESP STREAM-Miku-Customの魅力をもっとたくさんの方に感じていただけたらと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。