2020年12月に老舗ギターブランド・ゼマイティスからハート型のサウンドホールが特徴的なエレクトリックアコースティックギターが発売されました。
現在ではハート型サウンドホールのギターが8種類、カラーバリエーションを含めて16モデルが国内で販売されています。
女性にも人気で価格もお手頃なので初心者の方にもオススメなギターとして評価を集めていますが、今回はそんなゼマイティスのエレアコの音は実際どうなのかを
・材質面からの音色の影響
・機能面から音色の影響
・実際に利用した人の声
の順番でご紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてください。
目次
芸術性の高いギターはこうして生まれた
ゼマイティスとは、家具職人トニー・ゼマイティスによって生まれたギターブランドです。
彼はその技術を使って独学でアコースティックギターの修理・製作を行なっていました。
独学で制作をしていくうちに独自のデザイン性と高度な制作技術が目に留まり、ロンドンの音楽シーンで人気を集めるほど成長していきました。
個性的かつ、アートのような美しさをもったデザインが象徴的で登場して70年経った今もなお人気のギターブランドとなっています。
そのサウンド・見た目の美しさに惚れ、ロニーウッド・ジョージハリスン・エリッククラプトンといったそうそうたるギタリストが愛用していたことでも有名です。
家具職人としてのキャリアがゼマイティスの美しさを生み出しているルーツということなのでしょう。
材質からわかる音色への影響
材質にもこだわっています。
優しいサウンドに影響するマットウレタン塗料
ゼマイティスのエレアコの全体仕上げはマットウレタン塗料です。
マットウレタン塗料で仕上げたギターの音はナチュラルでいわゆる優しい”木”の音がすると言われています。
ゼマイティスのエレアコの温もりのある明るい音を実現しているのはこの仕上げの影響ということなのでしょう。
フォワードXブレーシング設計でダイナミックなサウンドを実現!
フォワードXブレーシングとは、X字の力木がブリッジの下のホール側〜ネック側に若干ずらした設計になっていることをいいます。
ゼマイティスのエレアコはこのフォワードXブレーシングで設計されているためギターの鳴りを最大限に引き出すことができます。
ボディやトップを支える力木の交差部分を前方にシフトすることで、表板が振動しやすく、豊かなでふくよかな鳴りを得られるように工夫されているのです。
ダイナミックでレスポンスが良いサウンドを求めている人にとってはうってつけのエレアコですね。
こだわり抜いた板材から出る安定したサウンド
ボディやトップは板材は、真空状態で熱を加え余分な水分やミネラルを取り除いたソリッド・スプルースを使用しています。
サイドとバックにはサペリを採用。サペリとは木材種類のひとつで、硬質なため明るいサウンドになります。
サペリは安定性・剛性が高く、湿気や天気といった外的要因に影響を受けにくいため、野外の演奏や湿度の高い地域で演奏するミュージシャンには非常に助かります。
ピエゾピックアップによる自由なサウンド
ピエゾピックアップとは、音を電気信号に変換するために装着されているパーツです。
前述したように、今回発売されたゼマイティスのギターはエレアコなため、エゾピックアップが装着されていてアンプや外部機器から音を出すことが可能です。
また、ピエゾピックアップは音にも影響し、ペエゾピックアップが装着されているギターの音色は
・高音域が出る
・ダイナミックなサウンド
・音の立ち上がりが早い
といった特徴を生みます。
ピエゾピックアップにより、自由さを感じる明るいサウンドを実現してます。
機能面からわかる音色への影響
変幻自在のオンボード・プリアンプEX-4が搭載
本体6弦側にはプリアンプEX-4を搭載してるので、お好みのトーンでアンプなどの外部機器にも出力できます。トーンのバリエーションも
・トレブル
・ミドル
・ベース
・プレゼンス
の4段階になっているため、帯域別にも音色の調整が可能です。
4段階もあればジャンル問わずさまざまなサウンドに調整が可能ですね。
手元で音を変更できるので、ライブやコンサート会場でも自分の好きな音色に変更できてしまいます。
初心者に優しい!どこでもチューニングが可能!
ゼマイティスのエレアコは、クロマチックチューナーが搭載されています。
さらにLCD表示の液晶画面が付いているので楽にチューニングができるのも重宝されている理由です。
初心者の方でチューニングに慣れていない方は多いと思いますが、これならカンタンにチューニングできてしまいますね。
サウンドに影響する機能面でもかなり使いやすい仕様になっています。
ここまでのまとめ
【ゼマイティスのエレアコはどんなサウンドか】
・こだわり抜いた材質から得られる豊かな鳴りを実現
・演奏環境に影響されないから安定した音が作れる
・全体のサウンドの特徴としては明るさが前面に出ている
・自由自在に音作りができる
実際に使用した人の声をご紹介
ここまではゼマイティスの材質面や機能面からわかった音色への影響をご紹介してきました。
ここからは、ゼマイティスのエレアコを実際に使用した人の声をご紹介していきます。
「サペリを使っているからサラッっとした音が出る。歯切れの良いサウンド。フィンガーピッキングもストロークも良い音が出やすい」”YouTubeの試奏動画より”
サペリ特徴の明るいサウンドが際立っているようです。
フィンガーピッキングでもストロークでもいけるというのがゼマイティスのエレアコらしさを表していますね。
「小さいけど音量が出てどんなジャンルでも弾ける」”YouTubeの試奏動画より”
ゼマイティスのエレアコは最小サイズで600mmです。
しかし、このサイズでもしっかりと音量が出るようですね。
手の小さい方でもサイズを気にせずに演奏できる音量を実現しているようです。
「生音で弾いてもラインで弾いても変わらない」”YouTubeの試奏動画より”
「EQがめっちゃ効く」”YouTubeの試奏動画より”
「ローもカットもプレゼンスもすごい効く」”YouTubeの試奏動画より”
「エレキから持ち替えても違和感がない。生音はナチュラルですね。」”楽器情報サイトWe ROCK EYESより”
これが一番多かった声ですね。
やはり音のバランスという意味では最高のエレアコなのではないでしょうか。
手元で自由に操作できてしまうというのも良いですよね。
曲ごとにも変更することができるので、いくつも楽器を持ち運ぶ必要がないかもしれません。
ナチュラルなサウンドなのでアンプを通しても通さなくても変わらないサウンドというのは、ギタリストの選択を増やしてくれます。
アンプを持ち運ばなくても済むかもしれないという心理的にも優しい楽器ですね。
ここまでのまとめ
【ゼマイティスのエレアコを実際に利用した人の声からわかるサウンドの特徴】
・小さいけど音量がしっかりと出るサウンド
・どんなジャンルにも対応できる
・生音とアンプを通した音がほとんど変わらない
・エレキから持ち替えても遜色がない
おすすめのエレアコ5選
ゼマイティスのエレアコを5本紹介します。
CAF-80HCW Natural
カラー | ナチュラル |
ネック | マホガニー |
指板 | インディアン・ローレル |
トップ | サペリ |
CAF-80H Denim Black
カラー | デニムブラック |
ネック | マホガニー |
指板 | インディアン・ローレル |
トップ | サペリ |
CAF80HCW Forest Green
カラー | フォレストグリーン |
ネック | マホガニー |
指板 | インディアン・ローレル |
トップ | サペリ |
AAJ-1000HSD-E
カラー | フォレストグリーン |
ネック | アフリカンマホガニー |
指板 | エボニー |
トップ |
スプルース
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V22HB Cherry Burst
カラー | チェリーバースト |
ネック | メイプル |
指板 | ローズウッド |
トップ |
スプルース
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まとめ:ゼマイティスのエレアコはオールマイティに活躍できる!
ゼマイティスのエレアコについてご紹介してきましたがどうだったでしょうか。
材質や機能面、そして実際に利用した人の声から見ると、総合点が非常に高い優秀なギターだということがわかります。
・文化祭などで初めて演奏する
・路上ライブもライブハウスでも演奏したい
・ギターを始めたいけど1本目何を買うか悩んでいる
・ジャンルを問わないで弾きたい
という方にはとてもこれ以上ないオススメのエレアコとなっています。
ぜひ、一度楽器店に足を運び実際のサウンドを聞いてみてはいかがでしょうか。