皆さんはZUWEIというメーカーのギターをご存じでしょうか?
ギターのメーカーと言えば、エレキギターならアメリカのフェンダーやギブソン、日本のメーカーではヤマハやフェルナンデス、
アコースティックギターならマーチン、テイラー、K・YAIRIなどが有名なギターメーカーだと思います。
ZUWEIは中国にあるギターメーカーです。主にアマゾンやアリババエクスプレスといったインターネット通販で買うことができます。
今回はZUWEIギターのラインナップ、お値段、ユーザーレビューなどを紹介していきます。
まずギターブランドとしてのZUWEI全般について解説していきます。
ZUWEIは中国の楽器メーカーで、エレキギター、ベース、アコースティックギターを製作販売している会社です。
https://www.amazon.co.jp/stores/page/8204995B-2E13-4936-9377-19A739E486D7
主に3万円~6万円の価格帯のギターを用意しており、いわゆる低価格ギターと位置付けられるメーカーだと思います。
ZUWEIのギターはデザインはとてもユニークなものが多く、ほかのメーカーでは決して販売していないようなギターがあります。
またコピーモデルも多く、通常だと10万円は超えるような有名アーティストと同じデザインのギターが4~5万円で買えるというのはファンにとっては魅力的なのではないでしょうか。
目次
ZUWEIギターのメリット、デメリット
①ネットで買える
自宅に居ながらにしてギターが買えてしまうというのはやはりメリットの一つです。ギターショップ、楽器屋さんは街中にコンビニのようにあるわけではありません。楽器屋さんがあったとしても欲しいギターが在庫としてあるとも限らないので、ネットで気に入ったギターが買えるのはメリットだと思います。
②値段が安い
ZUWEIのギターは3万~6万円の価格帯です。
ネットや楽器屋さんにはこれより安いギターはたくさんありますが、このデザイン、このタイプでこの値段というのは間違いなく安いです。
③デザインがユニーク
②にも関係しますが、ZUWEIのギターはユニークなデザインのギターが多いです。
またコピーモデルもあり、憧れのミュージシャンと同じデザインのギターが手に入るのも魅力の一つです。
④サウンドもユニーク
ユニークなデザインのギターはサウンドもユニークです。特にZUWEIのWEBサイトのトップに紹介されているセミホロウタイプのテレキャスターはどんな音がするか全く想像ができません。
もし楽器店においてあれば間違いなく試奏させてもらうと思います。
続いてデメリットです
①購入前に確認できない
これはZUWEIがというより通販でギターを買う時のデメリットですが、できればギターを購入するときはは実際に触ってみて、ボディの重さやネックの握りやすさ、どんな音が鳴るのかぐらいは実際に触ってみて決めた方がいいと思います。
②やはり結局は中国製の低価格ギターであること
後述しますがZUWEIのギターの品質には値段なりの問題があるようです。
デザインや見た目にこだわっている分、同じ値段のスタンダードなタイプのギターに比較すると中身はやや劣ると思っていいと思います。
ZUWEIギターにはどんなモデルがあるの?
それでは現在売られているギターを3本、紹介してみようと思います。
トップページの一番上に掲載されているのが、セミホロウタイプのテレキャスターです。
ZUWEI tele カスタムショップシリーズテレキャスター
おそらく一押しの商品なのでしょう。見た目は素晴らしいです。
いわゆるフェンダーでいうところのシンライン、つまりボディに空洞があるテレキャスタータイプです。表板には非常に美しい杢目のキルテッドメイプルが使われているようです。指板にはこれもまた美しいインレイが施され、高級感は十分にあります。
確かにこんなギターが36800円ならお買い得だと思います。
またピックアップも普通のテレキャスターについているシングルコイルではなく、レスポールやグレッチなどと同じハムバッカータイプですし、ビグスビータイプのトレモロアームがついているテレキャスターというのもあまり他では見かけません。
つまりどんな音が出るのか見た目では想像がつかないということです。
見た目の美しさとギターとしてのユニークさに惹かれ、カートに入れてしまう気持ちはよくわかります。
ZUWEI Vシェイプ Randy Rhoads エレキギター Polka Dot フライングV
続いて紹介されているのは、Vシェイプ、ブラックのボディに白の水玉模様のこれも見た目がインパクトのあるギターです。
こちらは1982年に25歳の若さで事故死した伝説のギターヒーロー、ランディローズのオリジナルモデルのコピーです。通称ポルカドットⅤと呼ばれています。
こちらは本当に見た目はオリジナルと全く一緒です。
まあオリジナルは世界に1本しか存在しませんので、正確なことはいえませんが、黒地に白の水玉模様、矢じりのようなヘッドの形状、2ハムバッカータイプのピックアップ、フロイドローズタイプのトレモロユニット、2ボリューム、2トーンのコントロールノブ、使いづらい位置にあるセレクタースイッチまで、完コピです。
サウンドの方はこちらは想像がつきます。Ⅴシェイプの2ハムタイプは本家ギブソンと同じですし、フロイドローズ搭載タイプもよくあるモデルです。
2ハムですがレスポールほど重く太くはなく、適度に高音のジャキジャキした音も出るのではないかと思われます。
3本目は
ZUWEI エレキギター プリンス CNC製 ゴールドハードウェア カスタムシリーズ
こちらも有名アーティストのコピーモデルです。
2016年に亡くなったアメリカのスーパーヒーロー、プリンスの使用していたクラウドと呼ばれるギターのコピーです。
本物の、というのも変ですがアメリカのプリンスストアで不定期にレプリカが販売されるようですが、日本円にして20万円ほどなので、見た目がそっくりなこのギターが39900円で買えるのはとてもお買い得だと思います。
こちらも外観はそっくりです。
雲のような形はもちろん、ゴールドパーツ、シングル・ハムのピックアップ、そしてネックに描かれている♂♀が組み合わされたプリンスのトレードマークまでしっかりコピーされています。
こちらも買って眺めたり、飾っておくには申し分のないギターだと思います。
実際購入された方たちの感想
購入された方のレビューから買ってよかったと思うところ、残念だったところをまとめてみました。
【良かった点】
・やはり見た目は素晴らしい!
購入されたほとんどの方がギターの見た目には満足されているようです。
・サウンドもユニーク
特にセミホロウのテレキャスターを購入された方は見た目からは想像ができないミッドレンジが豊かなサウンドが楽しめるようです。
【悪かった点】
・調整が足りない
アマゾンの倉庫から直接送られてくることから、届いてから購入者自身で調整が必要だというレビューが多くみられました。
ギターの調整については長くなるので省きますが、
・ネックの反りの確認
・弦高調整
・オクターブ調整
最低でもこの3つだけは調整済みでないと不良品ということになりかねないと思います。
ZUWEIのギターを購入された方からはこの3つとも調整されているとは言えないという意見が多かったです。
特に不具合として多く上がっていたのがフレットのエッジの処理でした。ネックの幅に対しフレットの長さが短かったり、長かったりすることで、演奏に支障をきたしたり、演奏中にケガをする恐れがあります。
フレットのバリ取りや打ち直しなどはなかなかハードルが高い作業ですので、近所の楽器屋さんに持ち込まなくてはならなくなると思います。
最後にZUWEIのギターを検討している方に気をつけていただきたいことをまとめてみました。
こういう人にオススメ
・ほかの人が持っていないようなギターが欲しい人
・ユニークなデザインのギターが欲しい人
・ユニークなサウンドのギターが欲しい人
・有名アーティストのコピーモデルが欲しい人
・ある程度のギターの調整は自分でできる人
・ギターの調整ができる友人がいる人
・近所にギターの調整ができる楽器屋さんがある人
・塗装や仕上げなど細かいところはあまり気にしない人
逆にこういう人にはオススメしません
・ギターをこれから始めようとしている人
・ちゃんと演奏できるギターが欲しい人
・値段に応じたクオリティーのギターが欲しい人
・自分ではギターの調整ができない、また周囲にできる人がいない人
・細かいところまでしっかり作られたギターが欲しい人
以上、今回はZUWEIのギターについて調べてみました。
ギターを探している人の役に立てれば幸いです。