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SSH配列のエレキギターとは

エレキギターが欲しいけど、どんなギターがいいのか分からなくて選ぶのに悩んでいる。

そんなあなたに、今回はギター選びの参考になる「SSH配列」のエレキギターについてご紹介します。

 

「SSH配列」とはピックアップの配列である

まず、エレキギターというのは、ボディに張っている弦の振動を拾って電気信号で増幅させて音を出す楽器ですが、その音質を決める大きな要因の一つが「ピックアップ」というパーツです。

「SSH配列」というのは、このピックアップの配列の特徴を示した用語です。

 

ピックアップについて知ることは、自分のイメージする音を出すにはどんなギターを選べばいいのかを知るための重要なポイントになります。

 

それでは、このピックアップについて詳しくみていきましょう。

 

音の個性を決める重要なパーツ「ピックアップ」

ピックアップとは、弦の振動を電気に変える装置で、弦の真下のボディに埋め込まれているパーツのことをいいます。音のキャラクターを決める大きな要因となるので、その重要性から「エレキギターの心臓」ともいわれます。

 

ピックアップの種類には大きく分けて2つあります。「シングルコイル」と「ハムバッキング」です。それぞれが全く違った特徴があり、音の違いがあります。

 

シングルコイルの特徴

「シングルコイル」の特徴は、「歯切れよく」「明るく」「透明感のある」音です。高音が綺麗で、繊細なアルペジオやシャキシャキしたカッティングに合う音が出ます。

 

シングルコイルを採用している定番のギターとして、フェンダー社が販売するストラトキャスターというギターがあります。ストラトキャスターを名乗れるのはフェンダー社だけで、それ以外はストラトタイプのギターと呼ばれています。

 

シングルコイルの音の良さが分かる音楽として、例えば、アメリカのギタリスト、ジミ・ヘンドリックスのストラトキャスターの歯切れの良い音を存分に活かした音楽が最高です。

 

他にも、アメリカのロックバンド「ニルヴァーナ」の代表曲の一つ「Smells Like Teen Spirit」では、カート・コバーンが弾くストラトキャスターの歯切れの良いカッティングの音やクリーンな音のソロ演奏が楽しめます。

 

ハムバッカーと比べて、シングルコイルはノイズが発生しやすい構造ですが、ハムノイズがある代わりに弦の振動を素直に変換するので、それも一つの特徴としてシングルコイルの音を好むギタリストは多いです。

 

ハムバッキングの特徴

 

「ハムバッキング」の特徴は、「太く」「温かく」「柔らかい」音です。中低音が綺麗です。その名称「ハムバッキング」は、ハムノイズという「ジジーッ」「ビリビリ」「ブーン」といった電子的なノイズを低減する技術からそう呼ばれています。

 

ハムバッキングはシングルコイルが2つ並んだような仕組みになっており、中低域の音が強調された独特の柔らかく厚みのある音質や太くて分厚い音質になります。アンプにつないだ場合、出力が倍増している分、音が歪みやすいので、ロック音楽でよく使われるオーバードライブやディストーションが効いた音を出すことができます。

 

ハムバッキングを採用している定番ギターとして、ギブソン社が販売するレスポールというギターが有名です。

 

ハムバックの音質の良さが分かる音楽として、先ほどもご紹介したイギリスのロックバンド「レッド・ツェッペリン」の代表曲の一つ「Good Times Bad Times」で、ギタリストのジミー・ペイジが弾く音を聴けば、ハムバックの特徴である、一つ一つの音の太さとその歪みのパワフルさがよく分かると思います。

 

他にも、アメリカのロックバンド「エアロスミス」のギタリストであるジョー・ペリーが、代表曲「I Don’t Want To Miss A Thing」でレスポールを使用しています。ハムバッキングの暖かくエネルギッシュに訴えてくる音が素晴らしいです。

 

「SSH配列」ギター登場の歴史

ギターのボディにピックアップが3箇所あり、ネック側のピックアップから順に、フロント、センター、リアと呼ばれますが、その順にシングルコイル、シングルコイル、ハムバッキングと並んでいます。

その頭文字をとって「SSH」と呼んでいます。

ちなみに、余談ですがフェンダー社ではリアから順に「HSS」と表記してますが、表記の違いであって配列は同じです。

 

「SSH配列」のギターが登場したのは1980年代です。

アメリカのロックバンド「ナイト・レンジャー 」のギタリストであるブラッド・ギルスが、愛用していたフェンダー社のストラトキャスターを自分で改造し、リアにハムバッキングのピックアップを取り付けたSSH配列にしたことがきっかけだといわれています。

これがバンドのブレイクと共に多くのギタリストの間で「SSHの改造ギターかっこいい!」と広まって今に至ります。

 

それまで、一つのギターには同一タイプのピックアップを搭載するのが常識でした。この常識を破ったところにロックの精神を感じますね。

幅広い音質を一本のギターで出したいというこだわりから生まれたのが「SSH配列」のギターといえるでしょう。

 

 

「SSH配列」はシングルコイルとハムバックの良いとこどり

ストラトキャスターのシングルコイルの繊細でクリーンな音質に、ハムバッキングの力強い音質を取り込んだギターということで、「スーパーストラト」と呼ばれ、今では多くの種類のSSH配列のギターが販売されています。

 

どんなジャンルにも対応できる優秀なギター

曲ごとにギターを持ち替えることも選択肢としてありますが、一本でいろいろな音が出せるというのが1番の特徴であり魅力です。ライブなどでは特にいろんな曲をプレーするのには、一本で通して弾けますし、ライブ演奏だけでなく、最近ではDTMを使って録音などをする音楽制作も主流になってきているので、ギターの生の音を録音したい場合、いろいろな音が出せるというのはいろいろなジャンルの音楽にも応用がきくのでとても使い勝手のよいギターとして多くの人に選ばれています。

 

SSH配列のピックアップの使い分け

SSH配列のギターの代表的な使い方は、演奏する曲によってピックアップを切り替えるというやり方です。

 

キレのよいシャキシャキしたカッティングや繊細なアルペジオなどの音が出したいときは、フロントやセンターのシングルコイルを使用すると相性が良いです。

 

また、ドライブやディストーションを効かせて歪んだ太い音を出したい、パワフルなソロ演奏やパワーコードのバッキングで迫力のある音を出したいときは、リアのハムバッキングを使用すると相性が良いです。

 

さらにエフェクターを組み合わせることでいろいろな音を出すことができます。いま紹介したピックアップの使い分けはほんの一例であり、実際にはプレーヤーが音を追求していく中で、ピックアップと演奏内容の組み合わせてオリジナリティを出していくのも楽しみの一つとなるでしょう。

 

「SSH配列」のギターに欠点はあるのか

シングルコイルのリアから出る特有の音質は出せない

リアに取り付けているハムバッカーには、当然シングルコイル特有の音質は出せません。

ストラトキャスターのシングルコイルのリアから出る音質が好きなんだよ、という人にはこれはどうしようもありません。コイルタップを搭載したハムバッカーであれば、機能上シングルコイルの音を出すことはできますが、音質に絶対的なこだわりのある人にとっては、本物のシングルコイルの音はこれじゃない、となることもあるようです。

 

シングルコイルとハムバッキングで音量に差が出てしまう

基本的にシングルコイルは小さく、ハムバッキングは音量が大きくなる傾向があるので、ピックアップを切り替えて演奏する際に急に音量が変化してしまい、瞬時に音量のバランスを取ることが難しいことがあります。

 

ピックアップ切り替えによる音量差への対処法としては、まずはエフェクターです。

SSH配列のギターは、演奏内容によってピックアップの使い分けと同時に、エフェクターも使い分けることが多いので、エフェクターごとに音量の調節することでその音量差は対処することができます。また、ボリュームペダルで音量を調節することで対処することもできます。

 

以上の2点が「SSH配列」のギターの欠点といえるかもしれません。しかし、その欠点を考慮したとしても、一本のギターでいろいろな音を出せる楽しさと比べるとそれほど大きな欠点とまではいかないのではないでしょうか。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。「SSH配列」のギターはどんなジャンルにも応用が利くいいとこどりのギターです。

これ一本で、いろいろな音が出せるというのは、これからエレキギターを始めたい人や、いろいろなジャンルの曲を演奏してみたい人にはおすすめのギターといえます。

あなたにぴったりのギター選びの参考になれば嬉しいです。

それでは、本日もよきギターライフを!

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