ギター

morrisのアコギとは

morris(モーリス)は株式会社モリダイラ楽器が保有するギターブランドであり、アコースティックギターを中心に高品質な製品を生み出し続けています。

 

かつては海外製品を買えない方に向けた安価な商品がメインでしたが、次々と独自の技術を生み出し、海外勢にも負けず劣らずのアコースティックギターを続々リリースするようになりました。

 

キャッチフレーズは「新生Morris~大量生産から、半手工品へ~」を掲げて、品質へのこだわりを強く出しているギターメーカーです。

 

morrisの成り立ち

morrisの歴史は1960年代、寺内タケシ氏やベンチャーズが一世を風靡して「エレキブーム」に日本が湧いていた時代に始まります。

 

株式会社モリダイラはこの頃から早くも「フォーク/ウェスタンギター」に目を付け、長野県松本市の工場にて「穂高(Hotaka)」のブランド名でアコースティックギターを量産していました。

 

1972年、国内ではカレッジフォークや反戦歌が、また海外からはPPM(ピーター・ポール&マリー)やジョン・バエズなどのアーティストが脚光を浴び、フォークブームの真っ只中、ブランド名を「morris」に改定。

 

1980年代、人気グループ「アリス」とのコラボレーションである「モーリス持てば、スーパースターも夢じゃない」というラジオCMも話題となり、morrisは着実に業績を上げていきます。

 

2002年、森平茂生氏が社長に就任した際、日本国内工場の閉鎖に反対して新シリーズを立ち上げ、入門用ギターブランドから高級ギターブランドへと戦略を転換しました。

 

 

morrisアコギの製造工程

1.材料

モーリスのアコースティックギターに使用されている材は、ネック・ボディ・指板

などパーツごとに使われる部分によって、それぞれに適したものを、世界各国から輸入保有しています。

 

例えば日本原産の「楓」であったり、インド原産の「ローズウッド」であったり、中でも、最高級品のギターのボディ材として使用されている「ハカランダ材」は、現在ワシントン条約で輸出入が制限されている為、貴重な材料となっています。

 

2.アリ溝方式

ギターの良し悪しはネックとボディの接合部で判断され、ただ形だけの粗悪なギターは必ず接合部に間題が発生すると言われています。

 

ネックには70kg以上の弦張力がかかっているそうで、「ひねり」や「ネック起き」などのギターの不具合が起きる原因がネックとボディの接合部にあるといっても過言ではないでしょう。

 

モーリスギターは「アリ溝方式(ダブテイル)」という、根元が細くなるように切り出した接合部分を台形の溝に挿しこむジョイント方式を採用しています。

 

手間のかかる構造ですがネックとボディの密着度が高く、長期間にわたり最高の状態を維持でき、音の振動を妨げず、強度とサウンドの良さを兼ね備えたシステムでもあります。

 

 

3.フレットの後打ち

効率を優先し作業を進めるには「指板をネックに装着する前にフレットを打ち込む方法」がありますが、これではどうしてもフレットの面が均一にならず、まともな演秦が出来なくなってしまいます。

 

モーリスでは、指板を貼りつけた後に狂いを出し切らせてから指板調整を施し、ここではじめてフレットを打ち込みます。

 

これは「フレットの後打ち」と言われ、精度の高いしっかりとしたギターを作るためには大変重要な手法です。

 

指板はネック材に装着されるとお互いに干渉し合い、必ず動きが生じるため、敢えてその動きを出し終えてから指板を成形した方がフレットの頂点がきちんと揃います。

 

そうすることによって弦高を下げてセットアップしても、ビリつきの少ない指板(フレット面)が出来上がります。

 

4.シーズニングと全検品 ギター シーズニング

モーリスは全てのギターを松本工場において開封し、日本の気候状態に馴染むまで一定の期間シーズニング(長期間にわたり自然乾燥させること)しています。

 

海外で生産されたギターは、コンテナで運ばれてくる間に変調をきたすかもしれませんし、日本に来てからその気候の影響を受け、セッティングを狂う可能性があるからです。

 

その後一本残らず開封して全て再セッティング及び検品し、必要なら再セットアップを施して出荷します。

 

morrisアコギの種類

1.初心者におすすめ「パフォーマーズ・エディション」

中国工場で生産されるギターの「パフォーマーズ・エディション」は、比較的購入しやすい価格帯のアコギに、モーリスならではの技術を詰め込んであります。

 

世の中にはより値段の安いアコギが存在しますが、あまりにも廉価なものはネックが弱かったり、ピッチがいまいちだったりと長く使うのに適していないこともよくある事です。

 

その点、外国産であっても検品体制が万全のモーリス品質に不安は無く、コストパフォーマンスも良いため、初心者にも非常におすすめです。

 

2.こだわりの逸品「ハンドメイドプレミアム」

パフォーマーモデルと比べると値段がググっと上がるハンドメイドプレミアムですが、国内工場で職人が手作りで丁寧に仕上げるシリーズです。

 

価格は10万円以上になりますが、材質も作りも高級であり、ネック・ボディなど、各工程において熟練の職人の技術が散りばめられています。

 

それなりの値段はしますが、それ以上にしっかりと鳴ってくれるギターがほしい人には定番のシリーズです。

 

3.最高峰の職人が手掛ける「ルシアーメイドプレミアム」

ルシアー(弦楽器製作家)と呼ばれる匠が全工程に携わるセミオーダーメイドの「ルシアーメイドプレミアム」はモーリスの最高グレードのアコースティックギターです。

 

基本的に受注生産であり、通常は店頭には並びませんが、自分好みのカスタマイズができるところも見逃せないポイントであり、最高級の1本が欲しい人向けの特別高級品です。

 

ルシアーの森中巧氏が全工程に携わるこだわりの手工品であり、厳選された木材は専用に区別して確保され、工場とは独立した部署で制作されます。

 

morrisアコギの特徴と音質の魅力

アコースティックギターを作る上で欠かすことができないブレーシングとは、「力木」(ちからぎ)のことであ、表板、サイドバックの強度を増す補強材です。

 

モーリスのギターは①ダブルXブレーシング:ブリッジ下にもXブレーシングを配置

②LATTICE(ラティス):ボディエンド側にもうひとつXブレーシングを追加 ③AXL:さらにもう一つ追加など新しいブレーシングも積極的に採用しています。

 

この構造はラウンドバックの曲面を維持するとともに、低音の押し出しを強調する働きがあり、モーリスのギターは共通して、整理された聞きやすい音を持っています。

 

「モーリスサウンド」は特に低音域のモコモコしたところがきちんと整理されていて、コードが明瞭に響くと同時に、明るさや軽やかさを感じさせるバランスの良い音質が魅力と言えるでしょう。

 

おすすめのモーリスのギター5選

 

モーリス 初心者 入門 ハイグレード 16点 セット


M-011/HS ハニーサンバースト
トップの素材タイプ マホガニー, スプルース
本体材質 スプルース
バック材質タイプ マホガニー

モーリスの初心者モデルです。

 

セット内容

  • ギター本体
  • ソフトケース
  • ストラップ
  • クリップチューナー
  • オリジナルピック6枚
  • ピックケース
  • 交換弦1セット
  • クリーニングクロス
  • ワインダー
  • 教則本
  • コードシート
  • ポジションステッカー

 

モーリス アコギ 初心者 ハイグレード 16点 セット MORRIS F-021


RBS(レッドブラウンサンバースト)
トップの素材タイプ マホガニー, スプルース
本体材質 スプルース
バック材質タイプ マホガニー

モーリスの入門モデルのアコギです。

定番の表板単板モデル「F-021」です。

 

セット内容

  • ギター本体
  • ソフトケース
  • ストラップ
  • クリップチューナー
  • オリジナルピック6枚
  • ピックケース
  • 交換弦1セット
  • クリーニングクロス
  • ワインダー
  • 教則本
  • コードシート
  • ポジションステッカー

 

Morris/G-021 SBK


シースルーブラックカラーのギターです。

黒と白のカラーリングがカッコいいギターです。

 

RBS(レッドブラウンサンバースト)
トップの素材タイプ マホガニー, スプルース
本体材質 スプルース
バック材質タイプ マホガニー

 

MORRIS S-011 NAT


木材の特徴を生かした、ナチュラルカラーのアコギです。

ナチュラル
トップの素材タイプ コア
本体材質 コア
バック材質タイプ コアウッド

 

Morris (モーリス) アコースティックギター M-80II RBS 日本製


日本製のモーリスのアコギです。

長野県松本市のモーリス工場で作られています。

 

RBS
トップの素材タイプ マホガニー, スプルース
本体材質 スプルース
バック材質タイプ マホガニー

まとめ

モーリスはモリダイラの市場調査をふまえた製品企画、松本工場のていねいな仕事の両方がうまく関係することで、音楽シーンの動向を見据えた良質なアコースティックギターを世に送り出しています。

 

2001年「ソロギターが盛り上がってきている」というシーンに応ずる形で「フィンガーピッキング(ソロギター)専用機」という新しいコンセプトの「Sシリーズ」を開発。

 

「ソロギターを主体としたフィンガー・ピッキングというスタイルにフィットするよう設計されたギター」という新しいコンセプトの「Sシリーズ」はファクトリーメイドのアコースティックギターとしてはモーリスが初めてです。

 

同年ソロギターのコンテスト「フィンガーピッキングデイ」を立ち上げ、ソロギターのムーブメントをがっちりと下支えしています。

 

伝統的な工法を守る老舗ブランドというだけでなく、新しいフィールドに果敢に挑戦する「攻め」のブランド、morrisの音をぜひ体感してみてください。

 

 

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